5時の魔法使い 9月20日 現王園: おう、お前らさぁ、「ギロッポン」行ったことある? ヤス: あぁ?なに言ってんだ? 現王園: だから、「ギロッポン」ってところにいったことあるか?って聞いてんの。 ヤス: なに?それどこよ。アキヒデ知ってる?その「ギロッポン」って。 アキヒデ: いや、わかりかねますね。今、地名事典で検索してみましたが、該当する場所はありません。 現王園: やっぱ、知らねぇんだ。「ギロッポン」っていうのは、業界用語で六本木のことなんだよ。 ヤス: ええっ!あの憧れの大人の歓楽街、六本木!なんだよ、業界じゃ六本木のこと「ギロッポン」っていうのかよ。すげぇな、アキヒデ。 アキヒデ: ええ、驚きです。たった今、ワタクシの事典に登録いたしました。 ヤス: そんなことを聞くということは、まさか、現王園クン!六本木デビューしたわけですな。うわぁ、まじうらやましいぃ〜! ヨコ: いえいえ、現王園クンは、ちょっと「せ・の・び」しただけなんですよ。 現王園: るっせーよ。……いや別にデビューしたってわけじゃないんだけどね、六本木にちょっと用があって、昨日いってきたってわけさ。 ヤス: で、どんな店いったの?どんな女の人がいるの?っていうか、いいからお前詳しく教えろよぉ〜! 現王園: 店なんていってないよ、ただ通っただけ。 ヤス: 通っただけ? 現王園: 通っただけ。 ヤス: なんだよぉそれ。ビックリさせんなよ。あーもーほんと、心臓止まるかと思った。 山下: なんだお前ら、まだこんなとこにいるんか!早く帰らんか! 全員: やべ、先公だ。チース。 山下: なんだなんだ、お前ら毎日サルみたいにウキー、ウキー、よく話すことがあるな。 現王園: まぁまぁいいじゃないっすか。それより先生、「ギロッポン」って知ってますか? 山下: (急に態度が大きくなって) ああ?お前、誰にもの聞いとんじゃコラッ。このオレ様が誰か知ってんのか? 全員: (全員ビビりながら) なんだなんだ、雰囲気かわったぞ。 山下: (見栄をきりつつ) 「あっちの花からこっちの花へ。ギロッポンの夜を自由自在に飛び回る、クマンバチの山ちゃん」 ってーのが、オレ様のニックネームだってこと、まさか、知らねぇとは、いわせねぇぜ。 ヤス: 知りませんよ。ていうか初耳。なんすか、そのクマンバチの山ちゃんって。 山下: るっせー。それよか六本木のことが知りたいんだったら、オレの歌を聞いてくれ。 ミュージック・スタート! (Mスタート) 全員: なんだなんだ、歌うのか?なんで歌うんだ? 山下: (イントロでかっこよくポーズとりながら歌い出す) だけど こころなんて お天気で変わるのさ 長いまつ毛がヒワイね あなた 罪な目つきをしてさ “命あげます”なんて ちょっと場末のシネマしてるね この街は広すぎる BIG CITY IS A LONELY PLACE 独りぼっちじゃ 街のあかりが 人の気を狂わせる 桜吹雪に ハラハラすがり あなたなしでは 生きてゆけぬ うぬぼれないで 言葉じゃダメさ 男らしさを 立てておくれ